醉心山根本店(広島県)
代表銘柄：純米吟醸「醉心稲穂」

軟水醸造と醉心の造り手

軟水醸造

20世紀の終わり頃、醉心は理想の軟水を探し求めた末、広島県中央部に聳える鷹ノ巣山に辿り着いた。山頂付近にぶなの原生林が繁茂するその山の麓に井戸を掘り、その井水でコーヒーを沸かしたところ、非常なる美味。専門家に見せると、「稀に見る軟水」と言う。現在、醉心は「稀に見る軟水」を用いる独自の「軟水醸造」に取り組んでいる。その酒造りには繊細な技術が求められるが、キメ細やかでなめらかな風味の、飲み飽きしない酒が生み出されている。

醉心の造り手『橘 義光』

広島杜氏。1991年の入社以来、山田春二（広島杜氏）、平暉重（ひら てるしげ／備中杜氏）という2人の杜氏に仕え、醉心の「軟水醸造」を叩き込まれる。 特に、平前杜氏とは、ともに「稀に見る軟水」を用いる醉心独自の「軟水醸造」の体系化に取り組んだ。 平成30酒造年度より、平前杜氏の後を受けて杜氏となり、醉心の酒造りを任されている。